障がい者グループホームでよくあるトラブルや対処法

公開日:2026/03/15
トラブル

障がい者グループホームでは、利用者一人ひとりの特性や職員の対応によって、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。安心して暮らせる環境を守るためには、どのような問題が想定されるのかを知り、日頃から適切な予防策を講じることが欠かせません。本記事では、実際に起こりやすい事例とその対策についてわかりやすく解説します。

利用者の行動によるトラブル

障がい者グループホームでは、利用者の障がいによる特性から、さまざまな問題が起きることがあります。どのようなトラブルがあるのか見ていきます。

外に出たまま戻らない

行き先を伝えずに外出してしまい、そのまま帰ってこない利用者がいます。どこにいるのかわからなくなると、職員が探さなければなりません。最後に姿を見た場所や時刻をもとに捜索を始め、家族に連絡したり警察に届け出たりする必要があります。

このような事態を防ぐには、よく外出する利用者が玄関のあたりをうろついていたら声をかけるなど、普段から気を配ることが求められます。利用者の行動パターンを把握しておくことも効果的です。

大きな声や音の問題

大声を出したり奇声を発したりする利用者もいます。これがきっかけで、同じホームで暮らすほかの利用者や近くに住む人たちとの間で問題になることがあります。建物がマンションやアパートの場合、足音が下の階に響いてトラブルになるケースも珍しくありません。

音を吸収する材料や防音のパネルを取り付ける方法がありますが、ベランダから外に向かって声を出す場合は効果が薄くなります。そのときは、職員が生活の仕方を教えたり、別の部屋に移ってもらったりする対応が必要です。

ほかの人への乱暴な行動や言葉

気持ちをうまくコントロールできない利用者は、ほかの利用者や職員に対して手を出したり、ひどい言葉を投げかけたりすることがあります。このような行動が繰り返されると、大きな問題や事件につながる危険性があります。

いつ起きるか予測しにくいため、ケガや事故が発生する前に、職員がどう対応するかを日頃から考えておくことが重要です。あまりにも続く場合は、その利用者に退去してもらうことも検討しなければなりません。

周辺住民からの不満

利用者の行動が原因で、近くに住む人たちから苦情が寄せられることもあります。音の問題だけでなく、窓から長い時間外を見ている姿を不快に思う人もいます。本人に悪い気持ちはなくても、そうした行動が問題を引き起こす場合があるのです。近隣の人たちに施設のことを説明する会を開くなど、運営する側の配慮が求められます。

職員の対応によるトラブル

職員が起こすトラブルは、利用者の安心や信頼を大きく損ないます。どのような問題があるのか理解しておく必要があります。

利用者への不適切な扱い

不適切な扱いには、体に対するもの、心に対するもの、性的なもの、介護を放棄するものがあります。体に対するものには、殴る蹴るといった暴力や、必要のない体の拘束が含まれます。心に対するものには、脅したり馬鹿にしたり、無視したりする行為があります。

性的なものには、無理やりキスをしたり体を触ったりすることが該当します。介護の放棄は、必要な世話をわざとしなかったり、呼び出しに応じなかったりする行為です。体を拘束する行為は、本人やほかの利用者に危険が迫っている場合や、ほかに方法がないときに限って認められていますが、やりすぎたり不要なのにおこなったりすると不適切な扱いになります。

お金や物を盗む行為

世話人が利用者の大切なものや預かっているお金を自分のものにしてしまう事件は、障がい者グループホームでもよく起きているのです。すでに辞めた職員が鍵を返さずに持ったままで、それを使って盗みに入ることもあります。

職員が利用者から銀行カードの暗証番号を聞き出し、現金自動預け払い機で引き出す事件も発生しています。このような問題を防ぐには、お金の出し入れをきちんと記録することや、第三者に管理を任せる制度の利用を検討することも大切です。

必要な介護をしない

求められている世話をわざとしなかったり、呼ばれても応じなかったりする介護の放棄も、不適切な扱いの一つです。体への暴力とは違って、心への影響は証拠として残りにくいため、気づくのが遅れる可能性があります。

利用者の表情や様子に変化が見られたら、職員による不適切な扱いも考えなければなりません。利用者が怖がっていたり元気がなかったりするときは、すぐに責任者に相談できる仕組みを作ることが求められます。

トラブルを起こさないための方法

問題を未然に防ぐには、日々の準備と取り組みが欠かせません。施設全体で対策を講じることが大切です。

利用者一人ひとりを知る

利用者それぞれの性格や個性を理解して接することが、最も効果的な予防策です。全員に同じように対応しても、問題は解決しません。よく外出する利用者には職員が様子を見守り、出かけるときは必ず声をかけてもらうように促します。

大きな声を出しやすい利用者には、音を遮る設備を整えたり、ほかの利用者と距離を取ったりする工夫が有効です。利用者の特性を知るには、普段から丁寧にコミュニケーションを取ることが重要になります。

職員みんなで情報を共有する

問題が起きたときは、上司だけに伝えて終わりにしてはいけません。職員全員で共有することで、同じ問題の再発を防げます。小さな問題を軽く見ていると、大きなトラブルに発展する危険性があるためです。

職員同士が活発に話し合い、スムーズに情報を共有することは、利用者への不適切な扱いを防ぐだけでなく、職員による盗みの予防にもつながります。不審に思ったことや疑問点を、お互いにすぐ相談できる職場の雰囲気を作ることを心がけることが大切です。

家族や周りの人と協力する

トラブルが発生したら、家族に報告することも対策の一つです。問題が何度も起きるようであれば、施設の利用をやめてもらうことも視野に入れなければなりません。

家族や関係する人たちに、どうして問題が起きたのか、これからどう防ぐのかを説明し、理解してもらうことが重要です。近隣での問題の場合は、施設の中だけで解決しようとせず、近くに住む人たちと話し合って対策を考えることで、お互いに快適に過ごせる環境を作れます。

職員の学びの機会を設ける

職員が疲れすぎていると判断力が落ち、問題を起こしやすくなります。施設を運営する責任者は、人手が十分かどうかを常に確認しておくことが大切です。日々の業務に追われると職員への研修は後回しになりがちですが、利用者への接し方や介護のやり方を学ぶ機会は定期的に設けることが求められます。

利用者の障がいの特徴や必要としていることへの理解を深めることで、適切な支援ができるようになり、トラブルの予防につながります。

まとめ

障がい者グループホームでは、利用者と職員のどちらからも問題が起こり得ます。利用者側の問題には外出したまま戻らない、大きな声や音、乱暴な行動や言葉、近隣からの不満などがあり、職員側の問題には不適切な扱いや盗みがあります。普段からの予防として、利用者一人ひとりを知ること、職員みんなで情報を共有すること、家族や周りの人と協力すること、職員の学びの機会を設けることが重要です。問題が起きたときの適切な対応として、事実を確かめて原因を調べ、再び起きないための対策を立てて実行することが求められます。

tablepressアイコン おすすめの障がい福祉ソフト比較表

イメージ
名称ケア・オールknowbe(ノウビー)かんたん請求ソフトかべなしクラウドしょ~あっぷ
支援記録
個別支援計画
国保連請求
都加算請求
実費請求
スマホ/タブレット対応
音声入力
関係者連携
無料デモ
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら
公式サイト公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら公式サイトはこちら

テキストコンテンツアイコン おすすめ関連記事